Refcome(リフカム)- リファラル採用を活性化するクラウドサービス

セミナーレポート

すかいらーくホールディングスが実践する数万人規模でのリファラル採用導入事例

2019.8.7#アルバイト#接客・販売スタッフ#飲食業

2019年6月12日に開催した、リファラル採用事例セミナーのレポートをお送りします。

実際に数万人規模のアルバイト領域でリファラル採用を導入した事例として、株式会社すかいらーくホールディングス(以下、すかいらーく)杉原様と千石様より、アルバイト採用における具体的な導入事例についてご説明いただきました。

採用のあり方を変えなくてはいけないという危機感

すかいらーくグループの社員数は約6,000名。アルバイト(クルー)の人数は、10万人を超える。クルーの方は年間5万人が卒業や転居など、様々な理由で離職するため、毎年5万人を採用しなくてはならないという現状がある。国内3,168店、一部海外の店舗も合わせると3,255店(2019年5月31日時点)。現在は約7,000名をリファラル採用で採用している。

すかいらーくでは、各事業会社でのアルバイト採用の受付は本部で集約し、面接は店舗やエリアなどで直接実施している。

社会情勢として、2020年までに340万人の労働人口が減少するといわれている。これは横浜市とほぼ同じ人口である。また、5年前と比較して、求人掲載数は4倍になっており、応募効果が1/4以下になってもおかしくない状況である。

リファラル採用を導入したきっかけは、採用のあり方を変えなくてはならないという想いからだった。

現状では、媒体が3/4、リファラル・その他が1/4。この比率を今後変更する計画である。現在はよくとも、5年10年先、求人をだしても応募が来ない時代がくるかもしれないという危機感を持っている。

リファラル採用は、当社の業務内容や働く環境などを十分に理解している方が合う人を紹介してくれる。結果としてこの5年間で定着率が良いことなどのメリットもわかってきた。

すかいらーくで行っているリファラル採用の概要

すかいらーくのオンライン優待券5,000円分を入社者・紹介者双方のインセンティブとした。条件としては、採用後20時間勤務した後。各人のメールアドレス宛にオンライン優待券を配信している。

すかいらーくでは、2014年にリファラル制度を「友人紹介制度」として導入したが、当初の応募は1か月でわずか数名だった。

そこで、やり方を根本から見直し、様々な施策を展開した結果、現在は年間約7,000名をリファラル採用で採用できるまでになった。

すかいらーくで行った様々な施策

1)2015年、3,000名のマネジャーが集う合同マネジャー会議で、社長がトップメッセージとしてリファラル採用を推進するよう発信した。

2)合同マネジャー会議で「友人紹介」優秀マネジャーを表彰した。3,000名のマネジャーのうち壇上で表彰されるのは、「売り上げ」「利益」「QSC」において優秀と認められたマネジャーで、人数にしてわずか70名(2%)。「友人紹介」もこれらと同様に、会社としての重要施策であることを明確にした。

3)マネジャーの評価項目に「友人紹介率」を追加した。

4)社内キャンペーンとして、友人紹介をエリアごと・店舗ごと・クルーごと、また、紹介数に勤務月数を加えるなど状況に応じて項目を工夫し表彰した。その際には、優待券・旅行券・映画チケット等従業員の方に喜んでいただける様々な景品を考えた。

5)定期的に社内報で発信をしている。紹介した人、された人のメッセージを収集、環境整備の啓蒙・事例紹介・イラストでの紹介など工夫をしている。

6)動画で社内のリファラルをした人、された人にフォーカスした生の声を配信した。

7)ポスターではフォーカスしたい内容をポイントメッセージで紹介している。例えば、「元クルーもOK!」「掛け持ちOK」等。

8)友達に気軽に配れるカード/割引券や無料券などを作成。事業会社であるすかいらーくレストランツの社長からの感謝状(紹介してくれてありがとう・入社してくれてありがとう)も作成。
この心のこもったメッセージはクルーに喜ばれている。

9)ツールの作成(友人紹介ノウハウ集・声掛け集・友人に渡せる福利厚生や仕事内容などが掲載されたリーフレットなど)。

10)店舗ごとの募集人数を随時更新し、クルーが友人を紹介しやすくなる環境を整えた。

これらの施策は一度に実施したのではなく、改善を重ね、5年間をかけて友人紹介が浸透するようにしてきた。

リファラル採用においては、人事も積極的且つ地道に活動することが重要である。
すかいらーくでは、人事が各階層の会議に参加して直接話すこともしている。
紹介が多いエリア/少ないエリアを訪問し、友人紹介の意義、採用の市況や社会情勢について説明している。

これらの施策は功を奏しているが、さらにリファラル採用の浸透を進めるため、2018年からリフカムを一部実験的に導入した。

会議などでリフカム社のメンバーからマネジャーに丁寧に説明いただいたり、資料やポスター作りなどを一緒に伴走いただいたりするほか、コンサルティング的な動きもしていただいている。

すかいらーくホールディングスにおけるRefcomeの使い方

・トップ層からのメッセージを発信
ガスト営業本部長 笹村様より、トップインタビューとメッセージ記事を掲載している。そのURLをメールやSNSで送付。今まではマネジャーがいるときに電話をしていたので、機会損失もあったかもしれないと思っている。現在は応募があると受付センターに送られ、面接が自動設定される。

・アプリからプッシュ配信
Refcomeはアプリもあるためプッシュ通知が送付できる。例えば「ガストってなんでガストっていうか知ってる?」等をアプリで配信すると、アルバイトの方が興味をもってクリックをしてくれ、結果求人情報へのアクセスが増え、制度認知の拡大につながっている。

・読みやすい紹介依頼
外国人スタッフにもわかるように記事をひらがなで作り、紹介ができるようにカスタマイズしている。マネジャーから発信するだけでなく、本部の人事が直接クルーへ友達を紹介してね、と伝えることもリファラル採用においては重要である。

実感したリファラル採用のメリット

まず、店舗に合う人が採用できる。特に初期の離職率の低減に効果があり、お店のことをある程度把握したうえで入社してくれていると感じる。さらに、声がけの反応から店舗の具体的な改善点がわかるようになった。

また、転職の潜在層(採用総数全体の90パーセントが潜在層だった)にアプローチすることができた。この層は媒体では出会うことができなかったはずである。

将来の展望

今後、数年間かけて採用全体の4割をリファラル採用で採用を行いたいと考えている。

Refcomeを導入したことにより、「友人を紹介してね」と発信することや、面接や電話対応など、それまでマネジャーが行っていた負担が激減している。数字は随時可視化されるため、非常に効果的と考えている。

1つ言えるのは、インセンティブを出せば紹介が増えるわけではないということ。この職場を紹介したいと思える活動を企業側が継続して実施していく必要があると痛感している。

リファラル採用を通して、会社全体の改善活動に貢献できるのではないだろうか。

杉原様と千石様の地道な活動が実を結んで、早期離職率の改善という、すぐに目に見えた効果が出ている姿勢が素晴らしいと感じました。

どうもありがとうございました!

登壇者

  • 杉原 康仁

    株式会社すかいらーくホールディングス

    すかいらーく人財本部 人財採用・研修グループ ディレクター

    大学生の時に、バーミヤンでアルバイトをしたことがきっかけで、当時株式会社バーミヤンへ入社。入社動機は1日も早く自分が店舗運営できる責任者になりたかったから。以降、マネジャー、エリアマネジャー、営業部長の営業ラインを経験。その後は人事部門で組織開発、研修、採用にかかわり、現職。

  • 千石 友明

    株式会社すかいらーくホールディングス

    すかいらーく人財本部 人財採用・研修グループ クルー人事採用チーム

    すかいらーくのアルバイト採用で主に企画を担当。リファラル採用の企画・運用に携わる。当時株式会社バーミヤンへ入社。バーミヤンで営業部門を、また、新業態マネジャー、人事では中途採用担当を歴任し現職。企画はもちろん、店舗経験からなる企画展開方法に力を入れて現職邁進中。