はじめに

これまで私たちは、人事のみなさんに対して「社員のリファラル”協力”率を上げましょう」というお話をしてきました。

リファラル採用は、社員のみなさんが友人・知人を紹介することで成り立つもの。つまり、リファラル採用を実行する人は社員のみなさんです。人事の方はというと、社員のみなさんに”協力”してもらうことを推進する役割だという表現をしてきました。

しかし最近、「協力」という言葉はもう撲滅しよう!と決めました。

今回の記事ではこのような決断に至った経緯についてご紹介します。

「協力」という言葉がリファラルの成功を邪魔していた?

きっかけは、ある月の振り返りミーティングでした。

私たちコンサルタントは、さらに多くのクライアントさんのリファラルが成功するために、どのように活動内容を変えていけばいいのか、活動実績と結果を振り返りディスカッションする機会を月ごとに設けています。

そのミーティングでは、リファラルに成功していない会社では、人事から社員に対してリファラルに関する発信の機会が少ないことが話題に上りました。

リファラルの成功にはたくさんの要素が関係していますが、社員のみなさんに自社のリファラルのことを認識してもらうことがまず一番に必要なことです。

人事からの発信が少なくては、その認識が浸透していきません。

それではなぜ発信の機会が少ないのでしょうか。

その理由で最も多かったのが、人事担当者がリファラルを推進することに対して負い目を感じてしまっているということでした。

リファラルにはたくさんのメリットがあり、Refcomeを導入してくださった人事の方は、そのメリットを十分に認識されています。にも関わらずリファラルを推進できないのは、「”協力”を社員にお願いする」という言葉を受けて、

  • 社員に負担をかけているのではないか
  • 人事の仕事を社員に押し付けていると思われないか
  • 何度も”協力”を呼びかけるのは逆効果なのではないか

というような心持ちになってしまっていることが多かったのです。

言葉の与える影響

「協力」「依頼」のような言葉の選び方はささいなことに見えますが、その言葉が与える影響は決して小さくありません。

会社にとってのリファラルの位置付けをも変えてしまうような力を持っています。

みなさんにも、ちょっとした言葉の選択によって、思わぬ誤解を生んでしまったという経験はないでしょうか?

よく似たバックグラウンドで同じ領域の仕事だけをしている人同士であれば、言葉選びについても似通った認識があるため、認識のずれは起こりにくいものです。

しかし、「リファラル」のように、まだ多くの人に共通の認識がないものについては、ちょっとした言葉選びで、大きく異なる解釈や影響を与えてしまうのです。

言葉の影響は、もちろん社員のみなさんにも派生します。

「リファラル」が「押し付けられた新しい仕事」になるか、「より良い会社作りのために協力したいこと」になるかは、この言葉選びに大きく左右されます。

リファラルの成功にとって大事なマインドセット

もちろん私たちは、リファラルを「人事の仕事を社員に押し付けること」だとは考えていません。

リファラルの主役は社員ということには間違いありません。

しかし、その社員の行動を「人事やリファラルの取り組みに”協力”すること」と表すのは適切ではありませんでした。

リファラルが成功している会社の多くでは、社員のみなさんは「会社に貢献したい」「会社や事業をもっと成長させるために、仲間を集めたい」「仲間が足りなくて困っている同僚をサポートしたい」という思いを持ち、リファラルを自分ごととして認識しています。

「人事にお願いされたから、自分の仕事ではないけど協力した」という認識の方は少数派です。

そして、リファラルが成功している会社の人事は、自らの役割を「社員が仲間集めをしやすいようにサポートすること」だと捉えている方が多いように見受けられます。

「社員に”協力”をお願いすること」だとは考えていないのです。

つまりリファラルは、これまでの人事主導の「採用」という枠組みにはおさまりきらないものだといえます。

このため、社員のみなさんに正しく伝えるには、小さな言葉選びにも注意が必要です。

おわりに

私たちは、人事だけが行う”採用”を社員みんなで行う「仲間集め」にすることをミッションに掲げています。

しかし、言葉選びが適切ではなかったために、お客様に対してミッションを正しく伝えられていなかったということが発覚して、大きな気付きとなりました。

「協力」という言葉は氷山の一角だと思います。

リファラルを成功させるためには私たちの言葉選びもまだまだ磨いていかなくては!と、身が引き締まる思いでクライアントさんのご支援に臨んでいます。

*このブログにはまだ「協力」という言葉がたくさん残っておりますが、しばらくご容赦ください…。

村井 菜美子
株式会社リフカム カスタマーサクセス部 コンサルタント
2010年にSansan株式会社に新卒で入社。名刺管理サービスSansanとEightの成長に貢献した。
その後マーケティングの代理店勤務を経て、リファラルで株式会社リフカムに入社。
リフカム入社後は、50社近くのクライアントのコンサルティングを経験。実績を活かし、あらゆる企業のリファラル採用を成功に導くべく、日々尽力している。

記事についてもっと詳しく知りたい、自社の課題にあった事例を知りたい、コンサルタントに具体的な採用のお悩み相談をしたい方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。

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