はじめに

リファラル採用の制度設計でよくいただく質問の1つに、「インセンティブ」があります。

この記事を読んでいる皆様の中にも、下記のような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?

  • 法的に問題ないの?
  • インセンティブ設計の考え方は?
  • 他社はいくらぐらい払っているの?
  • 紹介者と応募者への支給額比率は?
  • 金額が高いほど、効果が出るの?
  • 報奨金以外のインセンティブは何がいい?

今回の記事では、上記のような疑問にお答えできればと思います。

インセンティブとは?

何かしらの目標を達成するための「刺激」となる施策のことをインセンティブといいます。

リファラル採用の場合は、「紹介経由での内定」「紹介(声かけ)の数」等に対して、何かしらの表彰、報奨金、景品等を用意するケースが多いです。

法的には問題ないの?インセンティブ設計の考え方は?

結論から申し上げると、『労働者の募集にあたり報酬を与えることは原則禁止だが、賃金・給与として支払う場合は例外として認められている』のが、現状です。

法的な観点や、設計の考え方について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

リファラル採用の報酬(インセンティブ)はどう決めたら良いか?

他社の支給額は?紹介者と応募者への支給額比率は?

当社のユーザー企業様では、正社員採用の場合は10〜30万円、非正規採用の場合は5000円〜1万円がボリュームゾーンという印象です。

紹介者と応募者への支給額の割合としては、紹介者:応募者=2:1程度となっています。

当社が取得したインセンティブに関するアンケート結果によりますと、約35%の企業ではインセンティブ設計がない、あるいは0円の設定をしており、逆に10万円以上の設定を行なっている企業も25%あります。 190806 image02

インセンティブ(報奨金)は、金額が高いほど効果が高い?

1万よりは10万、10万よりは30万支給の方が効果が出るのではないか。

そう考える方が多いかもしれません。

実際、当社のユーザー様でも、Refcomeを導入以前に、思うように成果が出ないためインセンティブ金額を倍にしてみた、という企業様も少なくありません。

しかしながら、__インセンティブ金額を上げて成果につながった、というお話はほとんど聞いたことがない__というのが、実例ベースでの結果になります。

社風にもよるかとは思いますが、当社のユーザー企業様では、「報奨金目的で紹介したと友人や同僚に思われるのが嫌」「支給額が高いと、プレッシャーがかかる」という現場の声が多い印象です。

逆に、「インセンティブ目的での紹介が増えてしまい、面接通過率が半分になってしまった」といったこともあったそうです。

インセンティブは「素敵な仲間を集めてきてくれたことに対する会社からの”お礼”」ですので、支給額よりも、メッセージ性を意識することを、当社では推奨しています。

報奨金以外のインセンティブ、他社事例は?

インセンティブを「素敵な仲間を集めてきてくれたことに対する会社からの”お礼”」と捉え、報奨金以外の形で用意している事例をご紹介いたします。

全社会議での表彰

200名規模の中途採用では、週に1度の全社朝礼で社長様から表彰していたり、数千〜数万人規模のアルバイト採用でも、年1の全社会で店舗売上上位者と同等に、リファラルが盛んだった店舗やスタッフを表彰しているケースが多数あります。

社長や、役員とのランチ

100名規模の新卒採用では、紹介成績上位者に、社長や役員クラスとのランチの機会を提供している事例があります。

紹介者/応募者の会食

100~500名規模の中途採用では、紹介者/応募者とのランチ費用補助を行っています。採用につながった場合だけではなく、不採用だった際にも、きちんとコミュニケーションが取れるよう、補助を出している企業様もいらっしゃいます。

自社(または自社グループ)のお買い物券

自社のサービスについて、あたらめて知って欲しい。お友達と、気軽に食事やお買い物を楽しんで自社を知るきっかけを持ってみて欲しい、という想いを込めて、お買い物券やお食事券を提供している事例も複数あります。

リフカムの場合

当社では、金銭的なインセンティブはありません。
例えば、毎月開催される、カジュアルなmeet upイベントの集客には、楽しいライトなインセンティブが、毎回用意されています!

  • 元美容業界のxxさんによる、デコルテマッサージ
  • xxさんお手製カレー
  • xxさんお手製たまごサンド

などなど。

自社や社員のキャラクターに合わせて、何が一番喜んでもらえそうか、”お礼”の気持ちが伝わりそうか遊び心を持って考えてみるのも良いかもしれません。

終わりに

いかがでしたでしょうか。

意外にも、”報奨金”というインセンティブの支給額にそこまで力がないことが、今までのユーザー企業様の実績で明らかになっています。

インセンティブはあくまでも、素敵な仲間を連れてきてくれたことに対する会社からの”お礼”。

貴社の場合はどんな形だったらお礼の気持ちが1番伝わりそうか、ぜひ考えてみてくださいね。

具体的に相談してみたい!となった際には、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。