当インタビューでは、「社員にとって紹介したい会社作り」「本質的な採用における取り組み」を積極的に行う企業様を表彰対象とした「Referral Recruiting AWARD 2017」の受賞企業様への取り組みをお聞きするシリーズです。

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CMでもおなじみの国内最大級のハイクラス転職サイト「ビズリーチ」を運営する株式会社ビズリーチは、創業当時から積極的にリファラル採用を推進しています。今回は、会社が大きく成長する中でリファラル採用を推進し続ける理由や仕組み、ビズリーチ独自の採用哲学などをお話しいただきました。     
株式会社ビズリーチ 人財採用部 部長 坂本 猛氏

「事業創りは仲間探しである」という社内文化の醸成

—御社は創業当時からリファラル採用を実施していると伺いました。会社が大きくなった現在でもリファラル採用に力を入れていらっしゃいますが、どんな理由からでしょうか?

実は、創業当時からリファラル採用を行っているので、改めてリファラル採用しよう、と思ったわけではないんです。今は展開している事業領域が広がってきているのですが、少し前までは人事や採用領域の事業がほぼ全てでした。これらの事業を展開する中で、世の中に対して「待ちの採用ではなく、攻めの採用をしていこう」と謳っていまして。だから、僕たち自身がそれをやり続けたい、体現したいという思いが常にあるんです。

—御社の採用活動や採用経路について教えていただけますか?

いくつかの採用経路がありますが、その中でもリファラル採用で入社した社員が一番多いです。具体的には、前期はリファラル採用が約3割、今期は少し増やして4割くらい。他には、自社のサービスであるビズリーチやキャリアトレック経由で入社した社員もいます。

かつて、会社の規模が小さかった頃は5割くらいがリファラル採用で入社していたんですよ。攻めの採用を体現するためには、5割くらいの比率を目指していきたいと思っています。

—5割?!すごい高い目標ですね。しかも、一般的に会社が大きくなるにつれて、リファラル採用の比率は下がっていくのではないでしょうか?

創業以来、ビズリーチに入社してくる人たちは、自分たちで事業を創りたい、事業を創って世の中により良い価値を提供したいという考えの人たちが多いんです。事業は結局、人に拠るところが大きいですよね。ビズリーチには「事業創りにおいて、採用は最優先事項である」という考えが創業当時からありました。

例えば、創業期にいきなり人材紹介サービスを使うケースはなかなかないですよね。まずはじめは、自分の友人知人を連れてくる。僕たちも「会社が大きくなったとしても、事業を創りたいなら自分たちで友人知人を連れてくるよね」という考えを大事にしているので、リファラル採用を続けようと話しています。

 

—創業時の当事者意識が強くあるということですね。

そうですね。「事業創りは仲間探し」というキャッチフレーズで、社内でよく話をしています。

社員が自主的に採用にコミットするプロジェクト「リクプロ」

—「事業創りは仲間探し」とは素敵な響きですね。そのコンセプトを創業当時から実行し続けていらっしゃいますが、会社が大きくなる過程の中で、壁にぶつかったことはありましたか?

ありました。2013年頃、会社が大きくなり始めてリファラル採用が一時的に鈍化した時期があったんですね。その時、「やっぱりリファラル採用で仲間を探し続けるのは大事だよね」と立ち上がってくれたメンバーがいました。彼らが主導して、「リクルーティングプロジェクト(以下、リクプロ)」を立ち上げました。社員をチームに分けて、3か月でチームにつき1人の方にご入社を意思決定してもらおう、そのためにみんなでノウハウを共有しながらリファラル採用を行っていこうという施策です。その後、3年くらい前からリクプロは原則、立候補制のプロジェクトになっています。現在、社内の約4割がリクルーターとしてリクプロに携わってくれています。

 

—リクルーターに4割もの社員の方が立候補されたとは驚きです。

今では、立候補もありますし、人事やリクプロを推進したいという強い想いを持っている社員からの個別のお誘いもしています。無理やりリクルーターにすることはなく、「一緒にやりませんか」というお誘いをすることで、社員の皆さんを巻き込んでいますね。

 

—とはいえ、これだけ多くの社員の方が協力されているのには、なにか理由があるのでしょうか?

1つは、リファラル採用が会社の文化になっているのが大きいと思いますね。創業当初より推進してきたことに加え、例えば、毎月のキャリア入社者向けの研修で、部長や役員が会社の歴史や事業の状況などの講義をするのですが、人事のパートで「ビズリーチはリファラル採用をとても大事にしている」ということを伝えたりしています。

他には、社内SNSに随時リファラル採用の情報が流れていたりします。また、人事にリファラル採用の専任担当を置いて、全社を巻き込みながら社員からの紹介を促進しています。

あとは、表彰です。月単位や半期単位で最もリファラル採用に貢献してくれた社員を表彰しています。これらの取り組みにより、日常の中にリファラル採用が当たり前のように存在している状態を作るようにしています。

採用目標を期間限定の少数チームで目指していく

—リクプロのリファラル専任担当の方は、どんな活動をされているのですか?

リクプロのチームは、1チーム5〜6人で、そのチームが60~70くらいあります。専任担当の役割は、チームの週次ミーティングを回って、今注力している募集職種の説明をしたり、採用候補者のポジションについて相談に乗ったり、様々なノウハウを共有したりしています。

—リクプロの成果を教えていただけますか?

毎月の入社者の3〜4割がリクプロ経由で入社しています。まだ5割に到達出来る状態にはないので、もっと改善していきたいです。社員の皆さんがより主体的に携われる状態を作っていきたいですね。

—リクルーターは、日々の業務とは別に、主体的にリファラル採用の活動をしなければなりませんが、そのモチベーションを維持できている理由はなんでしょうか?

表彰の他に、成果をあげたリクルーターにはちょっと豪華なディナーをプレゼントしています。でも、彼らは表彰やご褒美の為にやっているとは思いません。

やはり、ビズリーチにはリファラル採用という文化が根付いているので、当事者意識を持ってやってくれているのではないかと思います。

あと、仲間の入社によって事業や組織ががらっと変わることが多くありますよね。それを見ると、「リファラル採用ってやっぱり大事だよね」と思ってくれるんだと思います。


会社との接点を持つきっかけになる「ピザパーティー」

—話は変わりますが、ビズリーチは毎月、社員の紹介があれば誰でも参加できるピザパーティーを行っていますよね?

そうですね。外部の方に「ビズリーチっていい会社だね」と思っていただくことはとても大事なことだと考えています。そこで、ピザパーティー以外にも南(壮一郎・代表取締役社長)が月に1度、会社について話すトップライブ、エンジニアの勉強会などのイベントをたくさん開催しています。これらは必ずしも採用を目的としたものではありませんが、とにかくビズリーチという会社と接点を持ってもらって、いい会社だなと思っていただくための施策であり、力を入れていますね。

—リファラル採用のメリットについて、採用活動以外にも副次的なメリットはありますか?

メリットは4つあると思います。1つ目は、「類は友を呼ぶ」という言葉もあるように、優秀な人の周りには優秀な人がいます。なので、優秀な仲間を採用できることです。

2つ目は、離職率が低いことです。紹介した社員が自ずとメンターになってくれることもあり、離職率は結果として数ポイント低くなっています。

3つ目は、採用コストですね。リファラル含め、全経路の採用コストを均すと一般的な会社の1/2〜2/3程度になっていますので、圧倒的に採用コストを下げられています。

4つ目は、リファラル採用をする際には、必ず自社のことを語らないといけない。そうすると自社のことを知ろうと思うんです。それが結果としてエンゲージメント(会社への愛着)につながっていくのではないでしょうか。

—リファラル採用をする際に自社について友人に語っていく中で、会社の魅力に気づけるというのは素敵なことですね。ちなみに、先ほど今後リファラル採用の比率を高めると伺いましたが、今後新たに取り組みたいことはありますか。

まさに今、ビズリーチのフェーズが変わってきたところなんです。会社が大きくなってきて、2018年には社員数が1,000人を超えます。そうなると、またギアチェンジしなきゃいけない。

具体的なことはまだなのですが、まさに今リクプロをアップデートしていくプロジェクトが動き始めたところです。また、そもそもリファラル採用がうまくいくためには、社員のエンゲージメントが高いことが大前提です。ですので、エンゲージメントを高める施策にも力を入れようと考えてます。

例えば、社内広報の強化です。自社のことをよく知ってもらったり、社内にこんなにすごい仲間がいるんだ、こんな面白い取り組みやってるんだと知ることができると、知人に紹介したくなりますよね。現在のビズリーチは、事業がどんどん増え、組織が急拡大しているフェーズですので、社員の皆さんが会社に対して無関心にならないよう、インターナルコミュニケーションをこれまで以上に強化していきたいと考えています。

—急成長を続ける会社がリファラル採用で成功し続けられる秘訣は、採用活動や組織づくりを社員全員で行うという“組織風土や社内文化の醸成”をすることにあるようです。「事業づくりは仲間探し」のキャッチフレーズが象徴するように、リファラル採用が革新的な事業と深く関わっていることが分かり、大変興味深いお話でした。

ありがとうございました!


左から、株式会社リフカム代表取締役 清水巧、株式会社ビズリーチ 人財採用部 部長 坂本 猛氏

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