当インタビューでは、「社員にとって紹介したい会社作り」「本質的な採用における取り組み」を積極的に行う企業様を表彰対象とした「Referral Recruiting AWARD 2017」の受賞企業様への取り組みをお聞きするシリーズです。

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クラウド会計ソフトナンバーワンである「freee」を展開するfreee株式会社。同社は、創業当初からリファラル採用を進めており、会社が拡大しても尚、社員紹介を行いやすい環境づくりを実現しています。「楽しさ」を重視した社内施策から、信頼関係をもとにしたリファラル採用の取り組みについてお話いただきました。

freee株式会社 Recruiting チームの皆様

社員が我が家のように友人をオフィスに招待する文化創り

御社では創業時からずっとリファラル採用をされていたのですよね?
そうですね。創業時から社員紹介をずっとやってきていています。自分たちのメンバーは自分たちで集めたいねというのを代表含めみんな思っています。

経営陣の影響もありGoogleの良いところはそのまま引き継いでいることは多いかもしれませんが、Googleの取り組みにこだわっているわけではなく、freeeにとって良いと思う施策はどんどんトライしていきたいと思っています。

創業時の社員数がまだ少ない時は、リファラル採用がほとんどだと思うのですが、20~30名になると急にストップしてしまうケースが多いですよね。御社が社員紹介を続けられているのはなぜでしょうか?
私(栗林様)は20名くらいの会社規模の時からfreeeにいましたが、その頃も社員紹介は活発で、社員が友達を自然に呼びやすい環境でした。オフィスには、意図的に友達を気軽に招待しやすいことがひとつの要素かもしれません。

なるほど、招待しやすいスペースをオフィスに用意していたと。
はい。もともと、リファラル採用の活性化というよりは、生産性を高めるために、自分らしくリラックスして働くことにこだわってオフィス設計をしていました。その延長線で、友達も自由に連れてきていいよというのは、創業初期からやっていました。

あと会社に来てくれた方に、自社Tシャツを結構カジュアルに差し上げているんですね。ご訪問・ご見学の記念ということで(笑)あと”asobiba”と呼んでいる社内のカフェラウンジでは、夕飯として無料支給のお弁当が食べられるのですが、それも連れてきた友達も食べていいよとか…。


freee株式会社 Recruiting チーム 栗林 由季氏

リファラル採用やろうというよりも、オフィスにカジュアルに遊びに来てもらって、freeeの雰囲気を知っていただいたり社員と交流しお弁当を食べたり、、まるで自分の家に迎え入れるような感じですね(笑)
採用の一環でカジュアル面談を行うこともあると思うんですが、弊社の場合は、ざっくばらんに人を連れてきて勝手にカジュアルfreeeのことを知って頂く機会を設けています。
気が付いたら知らない人がオフィスで卓球やっていることもあります(笑)

—あの人誰ってなりますね(笑)
ホームページの文面だけだと伝わりきらないことも多いので、実際来ていただくことが、“どういう雰囲気なのか“ということを知る一番良い機会だと思います。

あと、Meet upイベントを開いて、実際にオフィスを見に来ていただくきっかけを作るということもやっていますね。

そうすると従業員から、「紹介したい人がいるんですけど、ポジションないですか?」と聞かれたりするようになって。だったら一回キャリア相談してみようという感じで、カジュアルに仲間の紹介してもらえることが増えていったなと思います。


freee株式会社 Recruiting チーム 原 由子氏

楽しく仕事をすることで生産性も上がり利益が生まれる

ただ、この1、2年で200人くらい新しい方が入社してくださるなかで、改めて社員紹介って大事だよね、と啓発するきっかけになったのがRefcomeですね。

先ほど仰っていた通り、社員紹介って会社が大きくなるにつれて、何もしないと徐々になくなってしまうのではと思います。なので、社員紹介の大切さや、リアルタイムな採用状況などを社内的に発信する必要があると感じています。

社員紹介って大きい会社では珍しいと思うので、入社のタイミングで、「うちには社員紹介という制度があるんだよ」と話してますね。入社初日には、Refcomeのツールの紹介もしています。

— リファラル採用について周知もされてるということですが、御社は気軽に紹介できる環境ができていると思っています。
オフィスの環境作りもそうでしたが、例えばTシャツを作りは代表の発想でこだわりがあります。シリコンバレー系のベンチャー企業では、結構自社Tシャツを着ているので、発想の根幹は、そこだったのではと思うんですが…。

弊社の中に、“楽しく仕事をしないと生産性は上がらない”というような考えがある気はします。

先ほどの、リラックスできるオフィス設計も生産性を上げるためですし、自社のTシャツを作って着るというのも楽しいですよね。楽しい状態だと生産性が高くなる。そういうのが大元にあると思います。

—Tシャツ作っても着るのは社長だけとかあると思うんですが、freeeでは多くの方が着ていらっしゃいますよね。その差は何でしょうね?
単純に、Tシャツのデザインを気に入っている社員が多いんじゃないかな、と感じています(笑)Tシャツを作ってもセミナーとかでしか着ない、という会社さんが多いとは思うのですが、あまり仕事とプライベートを分けすぎず、「ワークライフインテグレーション」を意識して、仕事もプライベートも両方楽しもうよ、という考え方を大事にしているので、そういった部分も影響しているかもしれないですね。

Tシャツに関しても、オフィスの取りやすいところに置いてあって、着用にもあまり決まりがないんです。パジャマで着るのはNGだよ、というくらい(笑)。それ以外はOKでみんないつでもサクッと着られるようになっています。

—色んな種類があって、本当に素敵なデザインですよね。ちなみにTシャツを作るチームとかあるんですか?
Member Success Groupという組織作りや環境づくりをしているチームが毎年企画しています。実はシーズン毎にデザインのマイナーチェンジも行っていて、みんなが「着たい」と思えるTシャツ作りには注力しているんですよ。今年は公募制でスウェットの制作も進めているところです。

—意思と意図がないと、リソースを割いてまでTシャツを作ろうということにはなかなかならないと思うのですが、この施策が“楽しさ”を生むものだからやろうとなるのでしょうか?
「メンバーが楽しく働ける環境を整えることが、結果的にはフラットな組織や生産性の高いチームを生み出す、と経営陣も考えているかもしれないですね。

—なるほど、色々な施策を行う際、“楽しくやる”というのがキーワードですね。
そうですね。楽しく仕事しようとは経営サイドも意識していると思います。

リファラル採用に関しても、社員に数字を追わせるのではなく、紹介してくれた人を表彰するなどして、周りの人にも「リファラル採用はすごくいい影響があるのだな」というのを理解して自発的にやってもらうといったことを実施しています。


freee株式会社 Recruiting チーム 吉村 美音

紹介の感謝を伝えるとともに、必要性を伝えていくことで築かれる信頼

あと、社員のみんなにはリファラル採用の採用決定率が高いこと伝えています。やみくもに“楽しいからみんなおいで”ではなくて、生産性におけるメリットもきちんと伝えています。

—リファラル採用の採用決定率の高さは、社員の方が聞いてもびっくりする感じなのでしょうか?
通常の場合と全然違います。やっぱり働いている社員が一番自分の会社のことを知っていますからね。採用人物像を伝えた上で、社員が「自分の友達、合うと思う」と紹介してくれるときのマッチ度は、間違いなく高いと実感していますし、信頼しています。

—リファラル採用のお願いをするときに、伝え方で意識していることはありますか?
私はよく朝会で言うのですが、「紹介してくれたお陰で採用が決定しました、ありがとうございます!」と発表した後に、でも「まだこのポジション足りないです。ということを必ずセットで伝えています。そうすると、紹介してくれた方も喜んでくれて。有難いことにまた紹介してくれるということも多くあります。

—感謝の気持ちを伝えるということは、大事ですね。
あとは、1on1の方が話しやすい場合もありますね。ゆっくり話すことによって、「実はfreeeに興味持ってる人がいて…」という話が上がったりします。なので、全体に発信するのと、1on1でしっかり話すという2つの方法がいいと感じています。

もちろん1on1もリファラル採用のためだけではなく、入社後に今楽しく働けていますか、困ったことないですかというコミュニケーションの一つでやっています。

現場のメンバーと話していると理想の組織について話すことが多いんですね。

理想の組織を考えたときに、こういう人いたらいいよねって盛り上がるんですよ。「だったらそういう人いなかったかな?あいつ知り合いいるんじゃない?」ってみんなで会話する中で、派生的に自分のプライベートの交友関係に思いをはせてもらう。そこから1か月後くらいに紹介してくれることもありますね。

—なるほど、1on1がきっかけでリファラル採用につながっているのですね。
紹介するのって、大切な友達だったり、同僚じゃないですか。その時リクルーターが信頼されていることが大事だと思うので、メンバーとの関係性は私たちも大切にしないといけないと思っています。信頼してもらってこそ、社員紹介が生まれると思うので。

—リファラル採用のポイントは、「信頼」が一番大事なのかもしれませんね。

今後行っていきたい文化作りと制度作りとは

—今後、更にやってみたいことがあれば伺ってもいいでしょうか?
先ほど話していたMeet upとか、エンジニアでいったら勉強会とか、まずは気軽にfreeeを知れる機会をもっと増やしたいですね。来てもらって、“この会社面白いな”と思ってもらえるような。

制度の話ですと、10月から新しくICX(Internal Communication  Experience)というポジションができたんです。

今人数的にもfreeeが急拡大していく中で、freeeをより好きでいられるようなコミュニケーションのあり方や、お互いが何をしているのかスムーズに知ることができるような施策を担当が考えています。

よりみんなが高いアウトプットを出す環境っていうのを引き続き作っていきたいと思います。

—「思わず友達を家のように招待したくなる会社創り」を中心として、社員と採用チームの皆さんの信頼関係によって築かれているリファラル採用が御社にはあるということを知ることが出来ました。本日は非常にいいお話をありがとうございました!


左から、株式会社リフカム 代表取締役 清水巧、freee株式会社 Recruiting Manager 栗林 由季

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